時代ヤの歴史

時代ヤの起源

当店の店主である斎藤行雄は旧家の出身です。日本の伝統的な住まいに生まれ、幼少の頃より古い調度品や道具に親しみ、その独特のぬくもりや味わいを肌で感じながら育ちました。

そうした少年時代に養われた感性が、古物商を営む素地となっております。

実家を出て自立しはじめたあとは古物からは離れた生活を送っていましたが、あるとき古物の収集を趣味とする同僚と親しくなり、彼が懇意にしていた古物商の方を紹介してもらいました。そして、そのときに拝見した貼箱に一目惚れしたことをきっかけに、古物の世界との再会を果たしたのです。

このように、店主・斎藤にとって古物とは、その半生と切っても切り離せぬ縁で結ばれたものです。

開業と市場への出店

定年退職後まもなくして、在職中に取得していた免許を携え、古物商として起業。

生涯ではじめて、自分の店を構えました。

しかしながら、待っていても商いは上手くはいかぬと、敬愛する近江商人の心得にならい、骨董市へと足繁く通い、露店を展開いたしました。神奈川県の大和や、東京都は江東区の富岡八幡宮などに出向きました。

こうした活動が実を結び、お客様や同業者の方々と通じ合い、骨董品の専門家としてテレビの取材を受けるなど、古物商としての営みが軌道に乗り始めました。

2008年8月22日放送の“美の壺”(NHK教育テレビ)に骨董商として出演

骨董市を主宰し、さらなる縁をつなぐ

こうした実績を評価していただき、2006年より相模原市は橋本の橋本神明大神宮にて毎月開催される骨董市の主宰を務めさせていただくことになりました。

古物愛好家の集うこのような場所を設けることができ、ある意味で、ご縁を重んじて続けてきた商人生活の集大成の一つであると、深い感謝の念のともに自負しております。

考えてみれば、古物商は過去と現在をつなぎ、時代の縁を司る仕事です。

これからも、日本の伝統的な文化を通じて、人々との明るいご縁を広げていけるように精進してまいります。

神明大神宮で縁を繋ぐ

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